上野まり子のアジアンスター

「冬のソナタ」永遠に!10周年記念プレミアムイベント取材レポート

「冬のソナタ10年周年記念プレミアイベント〜変わらぬ愛〜」

こんにちは 上野まり子です。
韓流ブームの火付け役になった伝説のドラマといえば「冬のソナタ」。主役のペ・ヨンジュン、チェ・ジウと共にその人気は衰えることを知らない。そんな殿堂入りドラマの10周年を記念して、ユン・ソクホ監督、チェ・ジウ他出演者、音楽を担当したアーティスト達が揃ってKBS公式「冬のソナタ10年周年記念プレミアムイベント〜変わらぬ愛〜」が2月8日(金)東京国際フォーラムホールAで開催された。

リュ・スンス イベントはヨングク役のリュ・スンス氏のお得意のパントマイムのステージでスタートした。ユン・ソクホ監督やチェ・ジウさんなどと一緒に意味深いイベントに参加できて光栄だと挨拶。撮影当時のエピソードは?と尋ねられ、南怡島で友達たちとチュンサンを追悼するシーンと嵐で帰られなくなったユジンを心配し、一人で山小屋に向かうサンヒョク(パク・ヨンハ)を止めるシーンを上げた。寒くて朦朧としながらの撮影だったが、ユン・ソクホ監督のこだわりのシーンだったと紹介した。そこで追悼のシーンのせりふを再現することに。“チュンサン、さよなら!”

今度はユン・ソクホ監督がいつものように帽子にジーンズスタイルで登場。10年が経ってもこうして皆様とお会いできて嬉しいとし、リハーサルの際にBGMを聞いて当時の感情が蘇った、皆様も同じように思い出して欲しい“冬ソナを愛してくれてありがとう!”と日本語で挨拶した。続いて登場したのはチュンサン(ペ・ヨンジュン)の母親カン・ミヒを演じたソン・オクスクさん。

ソン・オクスク+ユン・ソクホ監督 お二人が揃ったところで、心に残る名場面を振り返りながらのスペシャルトークタイム。大スクリーンには空港でチュンサンとユジンが涙で抱き合うシーン。ペ・ヨンジュンは左の目から、チェ・ジウは右の目から涙を流してくれたお陰で一度に撮影出来た。空港での撮影は多くの制限があったが、彼らの息が合い、滞りなく撮影が終了したと監督。チュンサンでなくともイケメンが涙するのは胸が痛いとソン・オクスクさん。 空港と言えばカン・ミヒの登場はセンセーショナルで存在感があった。 続いて選ばれたのはチュンサンがユジンをかばって再び交通事故に会うシーン。朝鮮ホテル脇での撮影で、やはり多くの制限があったが、二人が役に入り込んでおり、ドキドキしながらも良いシーンが撮れたと実感した瞬間だったとユン監督。ソン・オクスクさんは当初4日間のオファーだったが、好評で結局最後まで出演することになった。「冬のソナタ」は宝物のような作品、監督に改めて感謝するとした。

パク・ヨンハ氏の母上 続いてのコーナー。会場に鳴り響いた“皆さん、お元気ですか!”の懐かしい声、亡きパク・ヨンハ氏のものだ。スクリーンには彼の出演シーン。あなたを永遠に忘れることがないという想いを込めてパク・ヨンハ追悼式が執り行われた。
会場のあちこちからは“ヨンハー!ヨンハー!”と声が掛かる。静かになった会場、ステージに故パク・ヨンハ氏の母上が登場すると大きな拍手が沸き起こった。メッセージを話そうとして声を詰まられた母上、会場からもすすり泣く声が漏れた。まずは「冬のソナタ」10周年おめでとうございますとお祝いの言葉。そして意義深いステージで皆様とお会いすることが出来て嬉しい。当時息子が撮影のために忙しく飛び回っていたことを懐かしく思い出す。息子はこのドラマのお陰で日本の皆様に愛され、私も幸せだった。今も息子を忘れずに愛して下さる皆様に感謝するとメッセージした。

イ・ジス 続いて「冬のソナタ」音楽の世界へ、作曲家イ・ジス氏の登場。早速美しい映像に合わせてピアノの演奏「♪初めて」。優しいその音色にドラマの感情が蘇る。撮影当時は大学2年生だった彼、これがチュンサンの手ですと自らの手をかざして見せた。ご存知のようにチュンサンがピアノを弾くシーンはイ・ジス氏が替わって弾いていた。つまり落語で言えば二人羽織のような状態、良い香りがしたと思い出を語った。その後作曲に参加することになったと言う。このドラマをきっかけにその後もOSTなどの音楽活動を続けて現在に至っている。久しぶりの来日だが、今もドラマを愛して頂き、こうしてお会いできるのは光栄だとした。バラダンも加わっての演奏は「♪今でも」。続いてはソン・オクスクさんが再登場して「♪サランへ」。

チェ・ジウ

真っ赤なドレスで「♪Moment」を歌いながらの登場はチェ・ジウさん。ご存知のように歌は苦手だがとしながらも一生懸命練習してきたのよと笑顔を見せた。
そしてスペシャルトークは事前に募集した「あなたが観たい心に残る名場面」上位シーンを観ながら。
まずは南怡島でのチュンサン、ユジン学校をサボっての初デートシーン。自転車の二人乗りは道も悪く苦労したとエピソードを紹介。そして何度も繰り返される雪だるまの名シーン。“覚えている?”に“もちろん!”と応じたジウ姫。驚いて目を丸くするシーンは何度も撮り直しをした。寄り目になってしまったが、監督はそこが可愛いとお気に入りだったと。撮影は屋外が多く、とても寒かったが、その分美しい景色が撮れた。あの頃は若かったからと振り返った。ドラマを観返すと、今ならもっと上手くできると思えるところもあるが、放送から10年も経ったにもかかわらず、変わらない愛に感謝する。これからも永く記憶に留まるドラマになってほしいとメッセージした。

daydream 再びの「冬のソナタ」音楽の世界へ。ユジンのテーマを作曲したDaydream氏登場。氏にとっても大きな成功のきっかけとなったドラマで、お陰で日本でもCDをリリース、また韓国に止まらず各国のオーケストラとのCDもリリースした。ユジンのテーマ曲をピアノ演奏。映像は迷いながらも二人だけで結婚式をあげようとするチュンサンとユジンの教会でのシーン。真っ直ぐな二人の眼差しが祝福されなくとも愛を貫こうとする心境を表している。一転「♪Step by step」は明るいユジンの姿。そしてパク・ヨンハ氏の追悼の為に書き下ろした「♪美しい人」を演奏。スクリーンにはパク・ヨンハ名シーン集が映し出された。

Ryu

バラダンの「♪冬のソナタメドレー」に続いてRyu氏が「♪最初から今まで」を歌いながら登場。やはり「冬のソナタ」音の世界には欠かせない歌手だ。教会で二人並んでお祈りするシーンには「♪忘れないで」。監督や出演者との久しぶりの再会、10年が経ったとは思えなかったと言う。作曲に専念しようかと思い始めた時にユン・ソクホ監督から抜擢された。このドラマをきっかけに日本で活動できるようになった、改めて皆様の大きな愛に感謝するとした。最後はやはりこの曲「♪My Memory」。スクリーンにはユジンがこれがチュンサンとの最後だとも知らずにはしゃぐ海辺のシーン。

ユン・ソクホ監督

ステージでは「冬のソナタ」功労賞授与式が執り行われた。ユン・ソンクホ監督、チェ・ジウさん、ペ・ヨンジュン氏(代理)、パク・ヨンハ氏(代理:母上)、Ryu氏にKBSメディア チョ・ヨンギル氏よりクリスタルのトロフィーが授与された。ユン・ソクホ監督はこのドラマを通して多くの賞を受賞した。これからも皆様とのご縁を紡いで行きたいと挨拶。チェ・ジウさんはじっくりとトロフィーを見つめ、冬のソナタに出演できて何と幸せな女優かと思っている。ドラマを忘れないでとメッセージした。ペ・ヨンジュン氏の代理人は冬のソナタ、ペ・ヨンジュンを10年間愛してくれて感謝すると、Ryu氏も同じく感謝すると述べた。パク・ヨンハ氏の母上は天国のヨンハも解っていると思う。皆様の愛にこれまでも幸せを感じていたが、今この瞬間が最高の幸せだと挨拶した。

ユン・ソクホ監督+チェ・ジウ

続いて「冬のソナタ」特製フォトプレートのプレゼント抽選会。更には出演者からの私物プレゼント。チェ・ジウさんは「冬のソナタ」OST、ユン・ソクホ監督からは3年前にフィンランドで購入したと言う幸福をもたらすカップなど等、登壇した当選者は出演者其々から直接プレゼントを手渡された。
全員勢ぞろいしたステージ、スクリーンには最終話、不可能の家での二人の再会のラストシーン。季節は冬から春へと。

「冬のソナタ10年周年記念プレミアイベント〜変わらぬ愛〜」出演者ロビーにて

こうして「冬のソナタ」10周年記念プレミアムイベントは終演となった。
ロビーでは出演者が並んで来場者をお見送りした。


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