上野まり子のアジアンスター

慎重かつ思慮深い16歳、ヨ・ジングインタビュー取材後記

ヨ・ジング

 こんにちは 上野まり子です。
読売新聞大阪本社版 夕刊「Wa美Sa美」フロントインタビュー第2回(8月23日掲載)、ヨ・ジング編はいかがでしたか。今日はインタビュー取材後記をお届けします。

 インタビューはヨ・ジング日本初ファンミーティングの前日8月8日にイベント主催社社内で行われた。私のインタビューは午後7時過ぎからだったが、私が最後ではなかった。さすが人気子役とあって取材陣が列を成すという人気ぶりだ。
インタビューに当てられた会議室。カメラマンと共にインタビューの準備をしていると「こんにちは」と誰かの低い声。会社の担当者かマネージャーが挨拶に来たのかと振り向くと、そこに立っていたのはヨ・ジング君。流暢な日本語でご本人とは想像も出来なかった。

 さて、前置きはこのくらいにして、早速インタビューエピソードと行こう。
まずは久しぶりの日本の印象。小さい頃に一度来日している事はすでに他の媒体のインタビューに答えているのでご存知の方も多いはず。実はその際に大阪へも行っていたのだ。是非もう一度行ってみたいと答えた事はインタビュー記事後半でご紹介した。 ところで翌日に控えた日本初ファンミーティング、歌2曲とダンスを用意したが心配だと素直な答え。イベントにお越しになった方はそのすばらしい歌唱力とキュートなダンスはすでにご覧になった訳だが、前日には「がんばらなきゃ!」とドキドキ感がこちらにも伝わってきた。 インタビュー冒頭でその声に驚かされた私は、ここで「歌手のオファーが来たら何を歌う?」と訊いてみた。するとバラードやR&Bが好きだという答え。それでも歌手になるにはそれらを歌いこなす為の猛特訓が必要だろうと慎重な態度。

 続いてちょっと驚かされたのは同じ様に活動している人の中にも親に反対される人が多いと言う事。実は韓国はこれといった産業がなく、親ぐるみで幼い頃から芸能人を目指す人が多く、その種の学校も沢山あると聞いていた。私が大手航空会社のCMキャスティングをしていた時に夏のキャンペーンガールを探すために全国を飛び回った。その一箇所に沖縄がある。ご存知のように日本でも多くの芸能人を出している同地、当時からアクションスク―ルやダンススクール、歌のレッスンなど未来の芸能人を目指し小さな子供たちが一生懸命レッスンを積んでいた事を思い出した。ヨ・ジング君がTVを観て「僕もあんなふうになりたい」と願ったそうだが、その答えは紙面に書かれている通りだ。

 さてそんな彼が子役として活動し始め人気ドラマで顔を知られるようになってくると友達も周りの人の反応もそれまでとは違ってくるはず。そこで学校での友人の反応を聞いてみた。面白かったのは友人たちと街に繰り出した時の事。当然周囲から「あれ、ヨ・ジングじゃない?」と声がかかる。すると友人たちは「違うよ!」とかばってくれるそうだ。ところが彼自身は「そうですよ」とあっさり認めてしまう。それにしても友人に恵まれている。鋭いアドバイスに彼自身も耳を傾け、演技の糧にしているようだ。
実は夏休みにはそんな友人達と家の裏山や渓谷にキャンプに行く予定だったそうだが、今回のイベントや秋にスタートするドラマの為に共にする事は出来なかったと残念そうだ。では冬休みはと言うと、大好きなのはスノーボード。北海道に行ってみたいと言っていた理由がわかった。

 インタビュー企画の「Wa美 Sa美」にちなんで「韓国の美しいところは?」という質問に景福宮(キョンボックン)と答えた彼、自身でも良く行く美しい場所として上げ、その上ドラマ『太陽を抱く月』の撮影の為に通ったという。 そこでインタビューの話題は『太陽を抱く月』に。初恋のシーン意外はスムーズに演じられたという彼に、「初恋のシーンはどうして上手くいかなかったの?」と重ねて質問すると答えは紙面のようなもの。“会いたい”と言う気持ちが理解できなかったという。それでもいろいろな媒体に好きなタイプは?と訊かれている。それらには「愛嬌があって、可愛い顔の女子が好きです」と答えている。ところが「その情報は少し古いです」と彼。「ではどんな人が好き?」と訊いてみたくなるのはインタビュアーのさがだ。
もちろん「他に話していない、取って置きのエピソードは?」とも迫った。すると真剣に考え始めた。そこで「良く考えて後で答えて」と私、時間の制限があるため致し方ない。答えは沢山の撮影の中から放送時間の都合で多くがカットされて残念だったという事。

 更に俳優ヨ・ジングに迫っていった。 驚いたのは配役が子役から決まるという事。監督はその後大人役をじっくりキャスティングするのだろうとしたが、プロのキャスティングとして活動してきた私としては俄かには信じられない。もちろんドラマスタートの1,2話でその後の視聴率が決まると言われているため子役の重要さは言うまでもない。 その上、準備段階で全てを整えて撮影に臨むという点は16歳、いやこのインタビュー当日はまだ15歳の答え方にとてもその年齢とは思えない、慎重さと思慮深さを感じた。特に演技の魅力について語ったところは驚くばかりだった。わずかに笑いのツボにはまって机に伏せて笑いをこらえる時にまだ少年なのだと実感するばかりだ。
その笑いのツボとは、「行ってみたいところは?」の質問のくだり。以前はヨーロッパに興味があったそうだが、最近はアフリカ大陸。「僕にとっての未知の大陸」の表現に感心していたところに「だけど・・・」と続く。痛いのが大の苦手な彼、アフリカに行くためには何本もの注射が必要と聞いてひるんでいるのだ。

 さてさて、インタビューも終了の時間が迫った。「ファンへのメッセージを」と促すと「皆さんの応援と愛に背中を押されて最善を尽くす事ができる」の一言。ここでも16歳とは思えないその言葉に驚きつつインタビューは終了した。
撮影に移る際に「このコーナーは前回キム・スヒョンさんだったのよ」と話すと大喜び。「光栄です」と話した後、「帰ったらスヒョン兄さんに同じインタビュー受けたよと報告します。きっと大盛り上がりします。」と子供らしくはしゃいだ。 さて子役として熟成を重ねたヨ・ジング。子役としてではなく、主演ヨ・ジングとクレジットされる日も近い。夢と希望に燃えるその瞳に目がくらみそうだった。

ヨ・ジング

ヨ・ジング

 その後撮影とプレゼント用のミニ色紙にサインをしていただいた。応募方法は紙面中ページに掲載してある。
最後にインタビューにご協力いただいた(株)IMX並びに関係者の皆様に感謝する。また読売新聞大阪本社ご担当者様にも御礼申し上げる。 さて次回はどんな方にインタビューをしようかと検討中。お楽しみに!

■ヨ・ジング インタビュー掲載
読売新聞 8月23日(金)夕刊(大阪本社版)「Wa美Sa美」フロントインタビュー

*「Wa美Sa美」は新しいスポットや新製品、トレンド情報、美容、健康、旅、暮らしをテーマに、大人の女性に向けた「毎日を大切に、ちょっぴり素敵に」を提案する新しい企画。 フロントインタビューには話題の人や文化人、韓流スターなどが登場する。
■関西地方以外の方のご購入方法
大阪読売サービス 情報サービス部06−6364−9085
(お問い合わせの際には『「Wa美Sa美」掲載分』とご確認下さい。)
夕刊 50円(1部)
※送料別途
※事前予約は不可

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【ヨ・ジング関連作品ご紹介】
太陽を抱く月 Blu-ray BOXI
(仮)太陽を抱く月 オリジナル・サウンドトラック



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