上野まり子のアジアンスター

「TEENTOP 2014 Arena our “HIGH KICK”」横浜アリーナ公演レポ

TEENTOP

 日本において正式デビューをしていないにも関わらず、コンサートやイベントのチケットは常に争奪戦となる人気K-POPグループ、TEENTOP。昨年12月には「TEENTOP Zepp Tour 2013 Fly High!」を開催、全国5都市を巡った。そして今年は2月5日名古屋を皮切りに日本初となるアリーナツアーを敢行、全国4都市を廻った。
 横浜公演が行われたのは、大雪に見舞われた2月8日と翌9日。両日とも交通の便が悪い中、多くの観客が会場に足を運んだ。9日の公演はアリーナ席からスタンド席まで、会場はぎっしりの観客で覆われていた。オープニング曲「♪Rocking」と共にメンバー6人が勢いよくステージに飛び出すと、一斉に紫色のペンライトが揺れ、見事なダンスステップを見せるメンバー達にファンは大歓声。続く「♪I wanna love」では、6人が会場の中心に作られた花道を通りセンターステージへ。まさに会場のど真ん中で熱いパフォーマンスを見せた。
「僕たちはTEENTOPです!」と元気に挨拶、ファンもそれに応えるように大きな歓呼の声を上げた。「昨日は大雪、今日もまだ雪が残る中、たくさんの方が来てくれたことに感謝します」とC.A.P、「みんなの応援でアリーナツアーをすることになりました」とL.JOEも感謝の言葉を述べた。そしてRICKYが「アリーナの舞台、大きいですよね。みんな、今日は思いっきり楽しみましょう!」と次のステージ「♪香水をつけないで」へ繋ぐ。お馴染みのヒット曲に、会場からも大きな歌声が響いた。  今回のアリーナツアーは舞台の配置に工夫が凝らされ、メインステージから花道が3方向に伸びる作り。中央の花道は会場中心にあるセンターステージへと続く。左右の花道はアリーナ席をぐるりと取り囲み、センターと後方に作られたステージにつながっており、会場のどこからでもメンバー達の姿が楽しめるようになっている。

TEENTOP 「♪香水をつけないで」が終わると、そんな舞台を楽しむように、メンバー達が自転車やキックボードに乗って花道へと繰り出した。左右の花道やセンターステージに散らばった6人は手を振ったり、ファンとハイタッチしながら「♪Date」。今度は後方のステージで「♪Lovefool」、様々な場所でパフォーマンスするこの趣向にファンは大喜びだ。  だが、これはまだまだ序盤。彼らのこれまでのヒストリーを綴った映像をはさんで、今度は華麗なユニット&ソロのステージが始まる。C.A.Pのラップから始まった「♪Rock Star」では、左右からL.JOEとCHANGJOがダンサーを引き連れて合流、ヒップホップ色に溢れるステージを展開した。続いて、全身黒の衣装に身を包んだC.A.Pがカニエ・ウエストの「♪Black Skinhead」でカッコよくラップをキメる。会場はまるでクラブのような盛り上りで、徐々にヒートアップ。そしてCHANGJOはアッシャーの「♪Nice & Slow」で華麗なダンスを披露。椅子を女性に見立てたセクシーなダンスと最後に黒いタンクトップを破り捨てるパフォーマンスで、ファンの熱気をさらにあおる。それに負けじとNIELはクリス・ブラウンの「♪Take you down」で素晴らしい歌声を聴かせ、それぞれの個性にあふれるソロステージにファンのテンションは上がりっぱなしだ。

TEENTOP  3人のソロが終わり、真っ白な衣装に着替えて舞台に集合したメンバー達。「C.A.P兄さんはどうしてそんなにカッコいいの?」「あの曲をこなせるのは兄さんしかいないね」と、ソロステージを褒められたC.A.Pは、自信に溢れたステージとは打って変わって、「ファンのみなさんのために、一所懸命に準備したから…」と、気恥ずかしそう。またCHANGJOは、「最後、どうして脱いじゃったの?」と質問。「あまりにも気分が良くて(笑)」と、楽しそうな笑顔を見せた。さらにL.JOEとCHANGJOでセクシーに腰をくねらせるダンスを再現すると、会場からは「キャア〜!」という悲鳴が沸き起こった。  ここからは、「♪Missing You」「♪Mad at U」「♪Stop Girl」と、恋の歌が続く。ファンは、白い衣装に身を包み、まるで王子様のようなメンバー達にうっとり。最後に、再び円形の花道に散った6人が「手の甲がかすめる」をしっとりと歌い上げると、会場は大歓声に包まれた。

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 続いてのMCでは、「みなさん、デートに行くならどこに行きたいですか?」とCHANGJO、「僕は今、しています」とNIEL。RICKYは「ここ(会場)です」とメンバー達は口々にデートについて語る。L.JOEの「僕がしたいデートは、一緒に朝ご飯を食べに行って、次は遊園地で楽しく遊んで、ご飯を食べて、映画を見に行って、またご飯を食べて…」には「ご飯を食べてばっかりじゃない」と突っ込まれる一幕もあり、ファンも爆笑した。
 そしてここからは、再びソロのステージへ。舞台が暗転すると、メインステージの一段と高くなったところにCHUNJIが登場し、宇多田ヒカルの「♪First Love」を美しい歌声で歌い上げると、その甘い声にファンは惹き込まれていく。すると今度は、後方ステージにRICKYが登場し、映画「猟奇的な彼女」でお馴染みの名バラード「♪I Believe」を、こちらもしっとりと歌い、スタンド席からは「リッキー!」という声が飛び交っていた。続いてメインステージにL.JOEが登場。二人とはがらりと趣を変え、ORANGE RANGEの「♪花」を歌いだす。日本語のラップにも挑戦したこのステージにファンは大興奮。最後はダンサーを引き連れてセンターステージへと出て、かっこよく投げキッスをしてみせ、ファンの心をわしづかみにした。
 この後、ツアーに出発するメンバーの姿や名古屋公演の様子を綴った密着映像に続いて登場した彼らは、Special Stageとして華やかなダンスを披露。「カル(刀)群舞」と言われる切れ味鋭いダンスパフォーマンスで、会場中を魅了した。そしてここからは、怒涛のヒットナンバーへとなだれ込んでいく。デビュー曲の「♪拍手(Clap)」から「♪Supa luv」「♪Don’t I」と、激しいダンス曲を立て続けに歌い踊る6人。そのパワフルなステージに応えるように、ファンも大きな声援を送り、会場は一体となり熱く盛り上がった。

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「みんな、楽しんでる?」とCHANGJOがファンに呼びかけると、会場からも「ハーイ!!」と、元気な声が返ってくる。「さっきのL.JOEのソロステージは、これ(投げキッス)がカッコよかったね」とCHUNJIが褒めると、すかさずC.A.Pが「2番の歌詞を間違えてたよ(笑)」と突っ込む。すると「気分がすごく良かったから、カッコつけすぎちゃって、歌詞がどっかにいっちゃった」と、L.JOEが弁明。ステージ上では隙のないパフォーマンスを見せる彼らだが、トークでは愉快な素顔をのぞかせ、そんな姿にファンも大喜びだった。続いてNIELが「C.A.P兄さんが自作曲を準備しました」と、次の曲を紹介し、新たなステージが始まった。
「別れても互いを想いあっている男女の歌」と言うC.A.Pのオリジナル曲「♪No」は、切ないメロディーが響くラブバラード。CHUNJI とRICKYの歌声に C.A.Pのラップが絡み、C.A.Pの新たな才能を見せてくれた。引き続きNIELとC.A.Pの二人が「♪Fall in love」を披露。そしてTEENTOPのヒット曲「♪To you」へと繋いでいく。イントロが流れるとすぐさま、ファンからメンバーの名前を呼ぶ応援コールが入る。椅子を使ったパフォーマンスやセクシーに腰を揺らすダンスに、客席から熱い声援が飛んだ。そして、ファンのための歌「♪Angel」では、再びセンターステージへと移動。手でハートマークを作るCHANGJO、「一緒に歌って!」とファンをあおるL.JOE、投げキッスをするCHUNJIなど、各々がファンへの愛情を表現し、会場は温かな雰囲気に包まれた。
ここで、着替えの準備で舞台をあとにすると、ここからはファンお馴染み、Dr.NIELによる歌指導の時間に。アフロヘアのかつらと白衣でドクターに扮したNIELが、今回は「♪Be Ma Girl」の正しい応援方法を映像で解説する。「最初は座ったまま足でリズムをとる」「サビの歌詞『ノン・ネコ』では猫の振りをする」など、歌の楽しみ方を面白おかしく指導。そして後半のステージが始まった。 「♪Be Ma Girl」ではNIELの指導通り、全員が足を鳴らしたり、手を振り上げたりと、楽しくダンス。最後は全員で「にゃおーん!」と猫のように叫んで、楽しく盛り上がった。そしてここからは人気曲を立て続けにメドレーで歌いだす。メンバー達は花道に飛び出し、元気いっぱいに会場中を走り回った。やがて全員がセンターに揃うと、「まだまだ行くよー!」と、ヒット曲「♪Miss Right」に。サビの部分はファンとの大合唱となり、みんなの熱気で会場が熱くなるほどの楽しいステージを繰り広げた。
「楽しいですか?」というRICKYの問いかけに、「ハーイ!!」と一斉に応えるファン達。 「僕らもほんとうに楽しいです」とL.JOE。そしてCHUNJIが「最後の曲です」と話すと、会場からは「えー!?」という不満の声が大きく上がった。そんな様子を満足そうに眺めるメンバー達。「また、綺麗なお姉さん達、妹達に会いたいです」(CHANGJO)、「みなさん、また来てくれるよね? 来てくれなかったら怒りますよ」(RICKY)、「最後だから、エネルギーを全部使って楽しんで!」(L.JOE)と、ファンに挨拶した彼らは、いよいよラスト曲「♪CRAZY」に。ここではサビの「Baby〜baby」で全員がジャンプ、ジャンプ、そして大合唱と、L.JOEの言葉通り、持っているエネルギーをすべて爆発させるように歌い踊り、最後まで大変な盛り上がりとなった。

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 その後、会場にはファンによる「TEENTOP!」コールが鳴りやまず、その声に応えてメンバー達が登場すると、「キャアー!!」という大歓声が上がった。再び、自転車やキックボードに乗り、アンコール曲「♪Walk by」を歌いながら会場内をぐるぐると巡った6人は、手にしたバラの花をファンにプレゼント。最後は「カムサハムニダー!」「また会いましょう!」と、挨拶しながら舞台の奥に消えていった。名残惜しそうに客席を振り返ったその笑顔には、今日のアリーナコンサートをやり切った充実感が浮かんでいた。  終演後には、観客全員をメンバー達がロビー通路でお見送りというサービスもあり、ファンは大満足の笑顔で会場を後にした。
なおこのツアーのダイジェスト版は、4月2日( 水)深夜0時35分〜2時00分に、KNTVにて日本初放送が決定している。

TEENTOPジャパンオフィシャルファンクラブ

【放送予定】
KNTV 4/2(水)深0:35〜深2:00

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