世界ツアーを目指すガラス作家高臣大介



ガラス作家高臣大輔作品
© OFFICE MARIKO

オーガニックフードの伝道師で「おいしい哲学」のアリス・ウォータースの書籍をご紹介したが、撮影に協力してくださったのは紀尾井町にある「BOOK COOP CAFE」。今回はその時に開催されていたガラス展から作家の高臣大介(タカトミダイスケ)氏と作品をご紹介する。

ガラス作家高臣大輔作品

ガラス作家高臣大輔作品 ガラス作家高臣大輔作品

ガラス作家高臣大輔作品
© OFFICE MARIKO
作品は、グラス、食器、花器、オブジェなど多彩。
どれも暖かいカーブを描き、まるで陶器のような優しさを醸し出す。

ガラス作家高臣大輔作品

ガラス作家高臣大輔作品
© OFFICE MARIKO
グラスを握ると手の中にしっくり納まり、水など入れたらゴクゴクと飲みたくなる。

北海道産野菜  北海道産野菜
© OFFICE MARIKO
この日は作家の工房がある北海道から直送のお野菜で、身近な人を呼んでのミニパーティーが開催されていた。
それらのとびっきり新鮮な野菜たちもガラス皿などの器に居心地良さそうに盛られた。

ガラス作家高臣大介  さてガラス作家の高臣大介氏は千葉県生まれ。しばらく大阪に暮らしていたそうだが、「女に世話になっていたけど、ちょっと実家に帰っていたら荷物が送り返された」と初対面の私に正直に話すほど、屈託ない。
そんな彼、傷心でもなかろうが何となくぶらぶらする日々を送っていたそうだ。その頃の仕事はと言えば工事現場での日雇いなど。

 そして運命は訪れる。ある日見かけたのがガラスのオブジェ。その瞬間、彼は「これだ!」と思ったそうだ。その足で本屋に駆け込み数冊の書籍を購入、「何せ全く知らない世界だったから」と言う。そしてまずはその本に書かれていた東京にあるガラスの学校に入ってみる事に。たくさんのリストの中からその学校を選んだのはラッキーとも言える。そこはガラス職人を育てるというより、アーティストを目指す人が多かったのだ。そして4年間学校で学んで卒業の頃にはアーティストとして作品展も開催している。

 卒業した高山氏はどの会社にも、団体にも属さずにアーティストとして活動して行く事にした。そこで必要なのが制作をする工房。ところが当然ではあるが、東京都内の物件は高額で丁度お手頃な場所は見つからなかった。そんな時、父親が経営する会社の保養所が北海道にあり、使用されていない事に気づいた。こうして高臣氏は現在北海道洞爺湖に工房を構え、作品を制作しながら全国を飛び回る生活を送っている。

ガラス作家高臣大介  高臣氏、その出で立ちもまさしくアーティスト。風貌はご覧のようにワイルドだが人なつっこさも持ち合わせる。その上、いつも愛用だという履物は1本歯の下駄。昔のお寿司屋さんや日本料理の職人が履いていたあれだ。腰には意外と良くて、姿勢も良くなるとお薦めだ。思わず、「それ、まだ売っているところあるの?」と訊いてしまった。
ハリウッドでもセレブが日本のランドセルに夢中だそうだから、その内一本歯の下駄も流行るときがくるやも知れない。

 そんな日頃の志は今後の活動についても現れている。「これからどんな活動をして行きたいのか?」と尋ねると躊躇なく「ワールドツアー」と宣言する。現代の日本人にはなかなかお目にかかれないタイプで、その勢いにきっと早い時期に実現も可能だろうと思われた次第だ。
 最後に鳴らしてくれたガラスの風鈴の響きは高く澄み渡り、暑い夏の日に一陣の涼やかな風を感じさせてくれた。

> coop cafe   ガラス作家高臣大介作品 ガラスの風鈴
 プロフィール   

<ご案内>
「glass cafe gla_gla」
北海道虻田郡洞爺湖町月浦44-51

高臣大介ガラス作品展
「のこりなつ」

会期:2014年8月21日(木)〜8月31日(日) 12:00- 18:00
会場:紅椿それいゆ 京都市中京区千本通四条上ル



スポンサードリンク


本サイトで掲載されている記事、写真の無断使用・無断複製を禁止いたします。


スポンサーリンク

>