上野まり子のアジアンスター

ソン・スンホン主演映画『情愛中毒』11月22日(土)公開

情愛中毒
情愛中毒
© 2014 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc. & IRON PACKAGE. All Rights Reserved.
11月22日(土)よりシネマート新宿他ロードショー
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こんにちは 上野まり子です。
「君なしでは眠れない。息もできない。生きてはいけない」
ソン・スンホンがデビュー18年にして初めて、そのイメージを覆し挑んだ映画『情愛中毒』がいよいよ11月22日(土)日本公開となる。公開前より話題だった大胆な露出シーンに、濃密なベッドシーン。韓国ではレイティング19歳禁にも拘わらず、大ヒットを記録した。

舞台はベトナム戦争が終盤にさしかかった1969年の韓国最富裕層の軍官舎。上官の娘と結婚し、軍人としてエリート街道を歩んでいた教育隊長キム・ジンピョン(ソン・スンホン)。ある日、ジンピョを慕う部下キョン・ウジン(オン・ジュワン)と彼の妻チョン・ガフン(イム・ジヨン)が官舎に引っ越してくる。謎めいた雰囲気を持つガフンを一目見た時からジンピョンは激しく惹かれていく。ガフンもその一途な想いに心を動かされていく。激しい恋心に理性を抑えきれず、二人は一線を越える。危険で破滅的なスキャンダルの始まり―。

韓国映画としては初めて描かれた当時の富裕層の軍官舎。歴史調査を踏まえ、美術チームは韓国の浦項、全州、光州、さらには日本、ヨーロッパにまで本物の小道具を探し求め、1960年代当時の世界観を表現。また古典的だが時代を象徴するモダンな女性のドレスにはレトロと現代っぽさが融合され、監督はじめスタッフは完璧な再現に努力を重ねた。

監督は『スキャンダル』、『恋の罠』、『春香秘伝 The Servant』が韓国国内R指定恋愛映画ベスト5入りし、映画の質の高さと興行性を兼ね備えたと評価されているキム・デウ。「結局のところ、愛はその人がいなければ一秒でさえ耐えられない、息さえできないというとてもシンプルなものだと思った」とコメントしている監督。その想いは映画全編にわたって使われたアコースティックな楽器とクラシック音楽にも表れている。特に主人公たちの偽りのない愛を表現するために重要なセックスシーンには、監督が悲しみ、美しさ、憂うつさ、喜び、ロマンス、絶望といった様々な感情が混在する愛を内包するというバッハの音楽が使われた。

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「ソン・スンホンは撮影前からこの役に対し意欲にあふれていた」と明かす監督。撮影を終え、キム・ジンピョ役はソン・スンホンしかいなかったと話す。また本作への出演をきっかけに韓国のタン・ウェイと注目されたガフン役イム・ジヨンについて、「純粋無垢な顔の後ろに隠れた魅惑的な美しさを感じた」と話している。さらにガフンの夫キョン・ウジンを演じたオン・ジュワンは日本でも若手人気スターの仲間入りをしているが、監督は「初めて会った時、まさにキョン・ウジンが目の前に現れたと驚いた。キャスティング・セッションの際の強烈な視線が忘れられない」とコメントしている。

エリート軍人が初めて愛したのは部下の妻だった。許されない“純愛”、誰にも言えない密やかで危険な情事の行くへは―。 『情愛中毒』11月22日(土)公開。

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【概要】
『情愛中毒』
2014年/韓国/カラー/132分
原題:『人間中毒』/英題『OBSESSED』
監督:キム・デウ
出演:ソン・スンホン、イム・ジヨン、チョ・ヨジョン、オン・ジュワン
配給:クロックワークス

【今日の言葉】
一人の女性を狂おしいほど愛し、そのためにすべてを捧げる男。劇中でソン・スンホンはよく煙草を手にする。それは心の乱れや心境をよく表している。初の衝撃ベッドシーンに挑戦したことでも話題となった本作だが、ソン・スンホンはやはりこれまでどおり純情でまっすぐな男を演じた。そのまなざしは『秋の童話』以来変わらない。さて、ファンはどのように感じるのだろう。あのまなざしで、あんな愛し方をされたなら・・・。



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